office romance

この社内恋愛、もう誰かに話したい。

初アポ。会食後の小さな時間。

(待ちに待った)初アポ。

 

たいした提案資料も作らず、
前任と姉御に全てを任せ、今日はおとなしくしていようかと。

 

今回の(僕の)ミッションは姉御と距離を縮める事。
申し訳ないが、引き継ぎとかクライアントとの顔合わせは二の次。
ただこれも別に付き合おうとかではなく、
今後の仕事を円滑に進める上での重要なこと。
(真面目な自分は真面目にこれを考えていました。)

 

という事でまずは行きしなの電車が一回戦。
ちなみに電車、謎の座り方をしてしまった。

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・・・完全にミステイク。
間を取り持つはず前任のポジションがすり替わる事件。
期待してた自分にげんこつ。
前任はかなり適当というか自由人な女の人なので、
そもそも僕と姉御と間を円滑にしてあげようという意識がなかった!

たいした事ないと思う人も多いかもしれないけど、
新卒小僧がガキに興味なしイケイケウーマンと隣になると、
びっくりするほど会話が消える。

 

 

結果、「前任⇔僕」「前任⇔姉御」の会話に終わった。
(僕通り越して話をされた時、みじめだったなー。)

 

まぁ、とにかく変な汗かきながら先方の会社へ到着。
どんな提案するのか、クライアントとのリレーションどうしているのか、真面目に研究。

 

 

いざ打ち合わせ始まると僕の真面目な姿勢は無となる。
まずクライアント、女の子大好きーーー!!!
何これ入り込む隙間ねぇよ。

前任の「ははは〜すごいですね〜!!!」はこの打ち合わせで10回は聞いた。
その度にクライアント、心の中でガッツポーズ。はぁ
当然こうなると、姉御2秒でとけ込む。僕、地蔵。

 

この先どうなる事やらと真面目に考えてた。
といいつつ、僕も「ほんとすごいですね〜」10回は言ったと思う。

そして、打ち合わせも終了して会食へ。
オシャレなイタリアンへGO。

「おしゃれですね〜!」「ハムおいしそ〜」「写真とっていいですか〜」
前任、姉御、接待の化身となる。
僕も全力で接待しました。
ただこのクライアントの性質と、味方二人を加味すると、
僕の攻撃力は5くらい? 無力。

戦闘力が無い僕は飯を食べる役となった。
(味方は女性なので、ここで男を見せた。)
既にお互いの短所を埋める作業をしていたと
無理矢理自分を保ちながら会食も終了。

 

この日出た汗はすごかった。
色んな汗がでた。

 

とにかく今日は姉御との顔合わせが全てだったので、
これでいいんだ。

 

と思っていた帰り際・・・神はおりてきた。


実は、姉御と僕は当時喫煙者だった。
打ち合わせから会食まで計4時間くらい、1本も吸ってなかったので、
限界まできていた。

 

姉御「○○君、タバコ吸うよね?一本吸って帰る?」
僕 「・・・いいっすよ。(うぅうううぇぇぇぇええええええいいい)」
前任「じゃあ私は終電あるので、お先に失礼しますー!」

 

前任ここに来て神技的なファインプレー。
一本吸う時間で終電なくならねえよ。
どんだけ早く帰りたいんだよ。


まあ大した会話はないんだけど、
やっぱり誰しも会食は面倒だし、気も遣う。出来ればしたくない。
そういった意味で、クライアントは僕らの敵。(便宜上、敵と表現)
同じ敵を持つ事で生まれる絆は大きい。
敵と対峙し、振り返りの場で僕らは一歩近づいた気がしました。

 

 

ざっくりこんな感じで初めてのアポは終了。
もちろんこの時はお互い何も意識はしていない。